2008年11月8日土曜日

欽定訳聖書(キング・ジェームズ・ヴァージョン)

欽定訳聖書とは。
欽定訳聖書とは、1611年に、英国王ジェームズ1世のもとで47名の学者と教師によって翻訳された聖書です。この聖書は約250年以上、英語圏で権威ある聖書として用いられてきました。その後、聖書改定の機運がおこって、88人のイギリスやアメリカの学者たちが改定版を出しましたが、それが現在の日本語聖書の元になっています。

欽定訳聖書(キング・ジェームズ・ヴァージョン)と、改定された聖書の違いは、欽定訳聖書(キング・ジェームズ)の方が、本文(ギリシャ語・普通TR:テキスタス・レセプタス、公認本文と呼ばれる)が文法的にも正確で、文体も明瞭であることです。改訂版の元になった本文よりも、幾分かボリュームが多く、特に、キリストの神性についての言及が多いのが特徴です。ですから、エホバの証人などの、キリストの神性を否定する異端は、この本文を使おうとはしません。これに対して、ほとんどの日本語の聖書の元になっている本文は、ネッスル・アランド、または、ウエストコット・ホルトの本文を使用しています。この本文は、エホバの証人が、新世界約(The Interlinear Translation of the Greek Scripture)の元になっているもので、エホバの証人は、この本文を絶対的に推奨しています。

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